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今年のトレンドは科学的な瞑想「マインドフルネス」!

 昨年あたりから日本でも、マインドフルネスという言葉を、NHKなどのテレビの特集や雑誌、書籍などで目や耳にすることが多くなりました。
 ・アメリカで科学的に研究されている
 ・仕事の効率が上がることから、IT企業などが積極的に取り入れている
 ・ストレスが解消される
 ・うつ病にもよい
 ・炎症が抑えられる
 ・脳の体積が増える、脳が大きくなる
などと紹介されています。

 瞑想の恩恵として、ストレス解消やうつ病の軽減など精神的なものは、もっともだとしても、それ以外に炎症が抑えられたリ、脳が大きくなるなど身体的な恩恵もあることは意外な気もします。特に、成人の脳が大きくなるという恩恵には驚かれる方が多いのではないでしょうか。つい最近まで、成人の脳は衰えるだけだと考えられていたのですから。

 アルツハイマー病などの認知症では、記憶などに関係する海馬(かいば)が萎縮するため、記憶が失われていきます。また、ストレスや加齢やうつ病などによっても海馬の体積は減少します。ところが海馬などの脳の体積が瞑想によって増えたことが最近、専門誌(Brain Cogn. 2016 Octなど)に報告されるようになったのです。

 マインドフルネスmindfulnessというのは、100年以上前に、イギリス人の仏教学者がパーリ語のsatiを訳した言葉です。日本語では「念」「正念」と訳されます。
 最近話題になっているマインドフルネスとは、禅などの瞑想から宗教的な側面を除いた科学的な瞑想法のことです。正確には、アメリカのジョン・カバットジンが開発した、マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)という技法です。カバットジンは、1979年以来、アメリカのマサチューセッツ大医学部で、痛みや心身症や心理学的な諸問題の対処法として活用しています。

 カバットジンは、学生時代に仏教学者の鈴木大拙に感化され、日本の禅を学びました。その後、現代的にプログラム化された技法として、誰もが学び、実行できるものとしてマインドフルネス・ストレス低減法を開発しました。
 やはり、日本の禅にヒントを得て、心身医学の1つの技法である「自律訓練法」を開発したのも、日本人ではなくドイツ人のシュルツでした。

 日本人にとって瞑想とは、修行のためとか、悟りを得るためとか、迷いを断ち切るためとか、無になるためとか、というイメージが強すぎて、瞑想や禅を、宗教から独立させた技法とする考えには至りませんでした。

 日本の精神科医や心理療法家の論文を読むと、仏教になじみのある日本からこうした瞑想についての精神・心理療法を発信する方が、より深い提案ができたのに残念だというようなことが書かれていたりします。しかし仏教がより身近であるがゆえに、瞑想や座禅や精神修養から、宗教的な側面を除いた技法だけをプログラム化することは難しいようです。
 また、純粋な瞑想の目指すものは、健康維持などではなく、むしろ病・老・死はコントロールできないということを知ることだとして、健康のためのマインドフルネスを邪道と考える人もいるようです。がしかしそれは1つの考えにすぎません。

 いろいろな考えはあるでしょうが、瞑想は、人類の価値ある遺産の1つであることは間違いありません。

 次回は、実行するにあたっての注意やコツなどについてお話しします。

※注意
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